GP京都へ向けてLegacy参入を考えてる人向け記事第3回です。

国内初のLegacyGP開催に向けて、
これから参入を考えてる方への助力になればという思いと、
自分の中の知識確認を踏まえたうえで書いてみました。

第1回 Delver編
http://hyperion3m.diarynote.jp/201411072122513217

第2回 コンボ編
http://hyperion3m.diarynote.jp/201411110208244330/

第3回 部族

第4回 中速Beat

第5回 低速Control

今回は部族です。

部族デッキとは、その名のごとく、部族シナジーを用い戦います。
基本的に抑えておくべきはElves、Goblin、Merfolkとなります。
稀にSliverやSoldierもいますが、ほとんど見ません。

ではMerfolkから。


ナカニシ ユタカ 「マーフォーク」 第2期レガシー神挑戦者決定戦 (11位)

12 《島》
4 《変わり谷》
3 《魂の洞窟》

-土地(19)-

4 《呪い捕らえ》
4 《アトランティスの王》
4 《真珠三叉矛の達人》
4 《銀エラの達人》
3 《幻影の像》
1 《波止場の用心棒》
4 《真の名の宿敵》
1 《ヴェンディリオン三人衆》
2 《波使い》

-クリーチャー(27)-

3 《目くらまし》
1 《残響する真実》
4 《Force of Will》
2 《虚空の杯》
3 《霊気の薬瓶》
1 《梅澤の十手》

-呪文(14)-

2 《陥穽》
2 《水没》
2 《墓掘りの檻》
2 《基本に帰れ》
1 《造物の学者、ヴェンセール》
1 《残響する真実》
1 《否認》
1 《虚空の杯》
1 《真髄の針》
1 《大祖始の遺産》
1 《梅澤の十手》

-サイドボード(15)-


Merfolkの持つ部族シナジーは島渡りと種族強化です。

基本的な動きは《霊気の薬瓶》からMerfolkを高速展開し、
《アトランティスの王》、《真珠三叉矛の達人》といったLordによる急激な打点の向上を図り、
展開したMerfolkたちを《目くらまし》や《Force of Will》などの0マナカウンターでバックアップします。
統率者2013で 《真の名の宿敵》が加入してからは、
相手を妨害する《不毛の大地》より
Merflkを確実に出せるようにする《魂の洞窟》が優先されるようになりました。

また、Legacy環境の特徴でもある青の支配環境に対して、
Lordが持つ島渡りの付与によりMerfolkたちをアンブロッカブルにすることができます。
除去の少ないデッキですので、序盤から攻勢にでて打点を上げればいいという
一つの結論の形です。

最近のレシピの特徴として、メインから《虚空の杯》が採用されています。
これはDelver、Elvesなどに対して有効なだけでなく、
1マナ除去からMerfolkを守ることにも貢献しております。
また、特殊地形キラーの《基本に帰れ》もサイドボードに数枚積まれています。

大量の除去を抱え、《真の名の宿敵》を処理することのできる《ヴェールのリリアナ》を持つJundや、
明らかに速度が違い、大量展開するElvesなどを苦手としています。

次はGoblinです。

Main Deck

Sideboard


4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
4 《山/Mountain》
4 《不毛の大地/Wasteland》
2 《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
2 《Plateau》

23 Lands

1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
3 《巣穴の煽動者/Warren Instigator》
3 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
2 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
1 《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
3 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
1 《Goblin Settler》
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》

28 Creatures

2 《タール火/Tarfire》
3 《紅蓮操作/Pyrokinesis》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》

9 Spells


60 Mainboard Cards

3 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2 《月の大魔術師/Magus of the Moon》
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2 《赤霊破/Red Elemental Blast》

15 Sideboard Cards

Goblinの持つ部族シナジーは同族召集です。

Merfolkと同様に《霊気の薬瓶/AEther Vial》を用い、
高速展開しますが、《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》、《巣穴の煽動者/Warren Instigator》は対戦相手に戦闘ダメージを与えることで、
手札からGoblinカードを"場に召集する”能力を持ちます。

《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》は場に出たときに、
ライブラリ-からハンドに好きなGoblinカードを加えることができ、
《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》は場に出たときに、
ライブラリーを上から4枚めくり、そのうちのGoblinカードを手札に加えることができます。
古えのカードでいう、
《Demonic Tutor》、《Ancestral Recall》のような効果を発揮できるGoblinがいるおかげで、粘り強く戦うことも、また採用カードの選択次第では一気にゲームを決めることもできます。

上記の利点でMiracleのようなコントロールデッキには相性がいいですが、
反面相手に対する妨害手段に乏しく、速度も速い部類ではないため、
比較的コンボデッキを苦手としています。
そのため、白をタッチし、
サイドボードに《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》などを採用しているレシピが一般的です。

最後にElvesです。

Main Deck

Sideboard


2 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《森/Forest》
2 《Bayou》
1 《Tropical Island》
2 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
4 《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》

19 Lands

4 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
4 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4 《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
4 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
1 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1 《威厳の魔力/Regal Force》
1 《Fyndhorn Elves》
1 《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
1 《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

30 Creatures

3 《自然の秩序/Natural Order》
4 《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
4 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》

11 Spells


60 Mainboard Cards

1 《世界棘のワーム/Worldspine Wurm》
1 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3 《突然の衰微/Abrupt Decay》
2 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》
1 《真髄の針/Pithing Needle》
3 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
3 《白鳥の歌/Swan Song》

15 Sideboard Cards

Elvesの持つ部族シナジーはマナ加速です。
そう聞くと弱そうに聞こえますが、
マナ加速を活かし様々な悪いことをします。
その破壊力は環境最高のビートダウンデッキと言われているくらいです。

《エルフの幻想家/Elvish Visionary》、《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》の2体と2マナがあれば、
毎ターン地上クリーチャーを1体ほぼ“Fog”し、追加1ドローができます。
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》は 《再利用の賢者/Reclamation Sage》と組み合わせれば、
相手の嫌な置物を残さず処理することも可能です。

《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》 は通常時アンタップしませんが、
緑の呪文に反応してアンタップするので、
《遺産のドルイド/Heritage Druid》、《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》と組み合わせてハンドのElvesの大量展開に一役買います。

クリーチャーをキャストする前に《垣間見る自然/Glimpse of Nature》をプレイすることで、
そのターンのクリーチャー呪文のキャストではハンドが減らなくなり、
大量展開後、《自然の秩序/Natural Order》で《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》をサーチすることで相手を瞬殺することができます。
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》は状況に応じて様々なクリーチャーをサーチするだけでなく、
大量展開後に《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》などのサポートでマナさえあれば、《自然の秩序/Natural Order》のごとく、
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》をサーチすることもできます。

純粋なコンボデッキには速度で劣りますが、
それに追随する速度でゲームを決める事も、
また、リカバリー手段もあるのでリソース勝負をすることもできるので、
ギアチェンジするかのごとく比較的柔軟な戦い方ができます。

純粋なコンボデッキを苦手とするだけでなく、
マナ計算なども必要なので熟練度を必要とするデッキですが、
環境最強レベルのビートダウンデッキですので、
使いこなせれば多くの勝利を導いてくれるはずです。


今回はこれで終了です。
次回は中速ビートダウン系で、約1週間後の予定です。

今回も、皆様の役に立てれば…

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索